Blackviewから11月に発表されたタフネススマートフォンBlackview BL6000 Pro 5Gが届きましたのでレビューしていこうかと思います。
こちらのスマートフォン、SoCにAntutu 30万点を超えるDimensity 800が搭載され、RAM容量8GB / ストレージ容量256GBと、タフネススマートフォンの中でもトップクラスの性能です。
実際に使用してみた感じでも、スペックにストレスを感じることはありませんでした。耐衝撃・耐水・防塵規格が付属しているので場所を選ばずに使用できて、超便利なタフネススマートフォンとなっています。
※こちらの商品はBanggoodからの提供品となります。
目次
スペック・仕様
スペック | Blackview BL6000 Pro 5G |
---|---|
発売日 | 2020年11月 |
OS | Android 10 |
Antutu | 337,615点 |
ディスプレイ | 6.36インチIPSディスプレイ 1080 x 2300 , 19:9 , 400ppi 画面占有率84% , ゴリラガラス3 |
サウンド | シングルスピーカー |
素材 | 表ゴリラガラス3、裏ゴム |
SoC | MediaTek Dimensity 800 5G(7 nm) |
RAM | 8GB LPDDR4X |
ROM | 256GB UFS 2.1 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
対応バンド | 3G バンド B1/2/4/5/6/8/19 4G バンド FDD-LTE : B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 , TDD-LTE : B34/38/39/40/41 5G バンド N1/n3/n5/n8/n20/n28/n38/n41/n77/n78/n79 |
アウトカメラ | ・48MPメインカメラ(Sony IMX582 センサー) ・13MP超広角カメラ(Samsung S5K3L6 センサー) ・3MPセンサー(GC032A センサー) 4K@30fps |
インカメラ | ・16MPメインカメラ(Samsung S5K3P9-SP センサー) 1080p @ 30fps |
サイズ | 166.7 x 81.3 x 12.8 mm |
バッテリー | 5280mAh , 18W急速充電 , ワイヤレス充電対応 |
防水・防塵 | IP68 / IP69K / MIL-STD-810G |
重量 | 273 g |
その他 | サイド指紋認証センサー , 液体冷却システム , カスタマイズボタン×1 |
発表価格 |
良い点 気になる点
- 暗所に弱いカメラ
- ビデオ撮影時のホワイトバランス
- ビデオ撮影時のオートフォーカス
- ディスプレイ輝度50%以下の明るさが暗い
- 18W急速充電がとっても遅い
- ゲームをしないのであれば2日連続起動で10時間以上アプリを楽しめるバッテリー持ち
- 落下・防水・防塵、なにも気にしないで使用可能
- 液体冷却システム搭載で熱くなりにくい本体
- タフネススマートフォンにしてはおしゃれなデザイン
- 価格は安く性能も程よいCPU・GPU等MediaTek Dimensity 800
- 素晴らしいマイク音質
- 日本フルバンド対応
同梱物

同梱されているものは、説明書・充電器・USB-Cケーブル・シール・USB-Cイヤホン、本体となります。充電タイプが海外製のものですが、Banggood購入の場合は、変換アダプタがついてきていました。

Blackview BL6000 Pro 5Gは、3.5mmイヤホンに対応していません。しかし、USB-Cポートから直刺しタイプのものが同梱されており、有線で音楽を楽しみたい方もそのまま使用していただけます。

充電器は9.0V、2.0A、18W急速充電に対応です。

同梱されているUSB-Cケーブル接続部分の長さは、通常のUSBケーブルと同じです。タフネススマートフォンに時々ある奥まったデザインでは無いので、専用のUSBケーブルは必要なく、手元にあるUSBケーブルで充電が可能です。

充電時は端末本体の通知LEDランプが赤に点灯し、100%充電で緑に変わります。
デザイン


背面はラバータイプの素材が使用されており、かなり滑り止めが効いている印象です。手に持っても裏面が滑りにくく、サイズや重量が大きいながらも手に収まるナイスなデザインとなっています。

底面はスピーカー、マイク穴、SIMスロット、USB-Cポート。

このSIMスロットは爪で開けられる設計です。

上部はマイク穴のみ。

左サイドはカスタムボタンが一つ配置されています。このカスタムボタンは後ほど説明しますが、自分でキーを割り当てられる便利なボタンで、例えばシングルクリックでブラウザ起動、ダブルクリックで懐中電灯という使い方もできます。

右サイドには電源ボタン、音量ボタン+-が配置されています。電源ボタンは指紋認証も兼ねており、速度はハイエンド機と比べるとそこまで速くないように感じます。精度に関しては必要十分といったところで、指が濡れている悪条件でも反応してくれます。
カメラは出っ張っていなく、1mmくらい背面ケースが浮いています。これによって背面から衝撃が加わっても、直接カメラからの衝撃を防いでくれそうです。また、ディスプレイも縁が1mmくらい浮いている仕様なのでカメラ同様、直接の衝撃は防げそうです。
ケース無しでコレをやってくれるのは流石タフネススマートフォンといったところでしょうか。サイドフレームはおそらくアルミ。横から落としても、正面から落としても、背面から落としても最小限の被害で収まりそうです。
ディスプレイ

Blackview BL6000 Pro 5Gは、6.36インチFHD+IPSディスプレイが搭載されています。あら探ししなければ十分なディスプレイになっており、タッチレスポンスもほぼ満足です。
ただ開封したときから気になっている部分もあります。

こちらはディスプレイ輝度50%での比較です。realme 7 5Gの方が明るく、見やすい状態なのがわかると思います。

しかし、50%からのディスプレイの明るさは非常に良好で、輝度100%時にはrealme 7 5Gと同等の明るさになります。
つまり50%までの輝度は非常に暗く、50%から100%までの輝度は明るいということになります。
輝度50%以下の明るさですと、外では見にくいディスプレイとなりますので、自動輝度調整設定をオンにして使用することをおすすめします。自動輝度オート時は、環境光に合わせて見やすいディスプレイとなります。その場合は、ほぼ70%から100%を移行しますけどね。
端末名 | 明るさ | ホワイトバランス |
---|---|---|
OnePlus 8 Pro 輝度オートMAX | 865 cd / m2 | |
OnePlus 8 Pro 輝度100% | 534 cd / m2 | |
realme 7 5G 輝度100% | 446 cd / m2 | 7459k |
realme 7 5G 輝度50% | 244 cd / m2 | 7205k |
Blackview BL6000 Pro 5G 輝度100% | 474 cd / m2 | 6656k |
Blackview BL6000 Pro 5G 輝度50% | 61 cd / m2 | 6563k |
ディスプレイは明るさ以外、特に文句はない出来です。発色も良くテキストも読みやすい、いい意味でタフネススマートフォンらしくないディスプレイ品質となっています。
各ベンチマーク(Antutu , Geekbench 5 , ストレージ読み込み速度)

Antutuは337,615点。GeekBench 5も測りたかったんですが測定結果を読み込まずに断念しました。
ストレージにはUFS 2.1規格のストレージが搭載されており、書き込み速度は191.6MB/s、読み込み速度796.7MB/sとなりました。同じ規格を搭載するrealme 7 5Gは、書き込み187.9MB/s、読み込み794.4MB/sだったことからもUFS 2.1で十分な速度が出ていることがわかるはずです。
Antutuを3回連続で回して端末温度をそのまま計測した結果は以下の通り。
Antutu回数 | スコア | 温度(℃) |
---|---|---|
1回目 | 337,615 | 34.5 |
2回目 | 337,334 | 37.9 |
3回目 | 336,210 | 39.5 |
Blackview BL6000 Pro 5Gは、タフネススマートフォンながらも液冷冷却システムが搭載されています。その甲斐あってか、スコア減少はみられず、端末温度も不快感がないレベルで収まっています。
連続でゲームをすればまた別の話にはなりそうですが、高負担なAntutuスコアでこれだけの性能を発揮できていれば十分でしょう。多少重いゲーミングもできるはずです。
カメラ
Blackview BL6000 Pro 5Gは、メインカメラに13MP Sony製IMX582センサーが搭載されており、カメラ画質においても十分なパフォーマンスを発揮してくれました。
今回は比較対象にrealme 7 5Gを横に並べています。
Blackview BL6000 Pro 5G realme 7 5G
Blackview BL6000 Pro 5Gのカメラはしっかり色が出ており、鮮やかに撮れています。日中写真については解像感高く、4万円クラスと考えるなら満足行く写真が撮れるはずです。
Blackview BL6000 Pro 5G HUAWEI P40 Pro
ここだけHUAWE使います。Blackview BL6000 Pro 5Gはドロイド君フィギュアが暗く、左の木も暗く写っているのがわかるはずです。でも無理に合成していないので自然な写真に仕上がっていて、見やすい絵になっていると私は思います。
Blackview BL6000 Pro 5G realme 7 5G
Blackview BL6000 Pro 5G realme 7 5G
Blackview BL6000 Pro 5G realme 7 5G
暗所撮影では、明るさを持ち上げないで自然な雰囲気に仕上げてくれます。明るすぎないのでしっかり影が残り、よりリアルな写真に近いです。しかしノイズ感が強く、ソフトの性能を考えるとrealmeの方が上となります。
超広角レンズ

超広角レンズは、メインカメラと比べるとちょっと暗く、四隅の歪みが若干気になるかもしれません。
ビデオ・動画テスト
メインカメラの電子手ブレ補正の効きは結構いいと感じます。このくらいの手ブレならしっかり構えるか、ジンバルを使用すれば十分使用に耐えれるかと思います。もちろんそのままの使用でも記録のみの用途なら十分に活躍できるでしょう。
また、マイク音質は非常によく、これはハイエンド機に引けを取らない仕上がりです。動画は無加工でとっていますが、音量をいじらなくともクリアに丁度いいボリュームで聞こえているはずです。この点は素晴らしいです。
画質に関しては全体的に寒色よりで、暗め。AFの精度もイマイチで、手前を撮りたいときに背面に持っていかれることも多々あります。
4万円のスマートフォンにどこまで求めるかということになりますが、カメラ、ビデオ、トータルで考えれば記録程度の撮影なら十分に使用可能だと思います。これ以上を求めるのであればタフネスではなく、ミッドレンジプレミアムスマートフォンをお求めになる方がいいかもしれません。
スピーカー
Blackview BL6000 Pro 5Gは、底面に1基のスピーカーが搭載されています。今回は比較対象に同じシングルスピーカーのrealme 7 5G、デュアルスピーカーのOnePlus Nord N10 5Gをご用意しました。
Blackview BL6000 Pro 5G シングルスピーカー
realme 7 5G シングルスピーカー
OnePlus Nord N10 5G デュアルスピーカー
Blackview BL6000 Pro 5Gのスピーカーは並の音質です。可もなく不可もなくといったところでしょうか。それでもシングルスピーカーのわりには音が大きく、最大音量で流しても音割れはしなかったです。
タフネススマートフォンという構造上こもっているスピーカーのものが多い印象でしたが、このタフネススマートフォンでは特にこもりは感じられず、クリアに聞こえます。
この音質ならお風呂場でも動画コンテンツや音声コンテンツを十分に楽しむことができます。
バッテリー持ち(画面点灯時間 , 18W充電速度)
やはりタフネススマートフォンのバッテリー持ちは一味違います。このBlackview BL6000 Pro 5Gはかなりいい連続使用時間を叩き出しています。
画面点灯時間は100%充電後、59時間連続使用し、10時間44分も持ちました。中身は8時間5分YouTube視聴に使っていますが、この数値は過去レビューしたスマートフォンのなかでも間違いなくトップクラスです。
こちらは公式から出ているバッテリーテスト動画。92%から動画コンテンツを再生し、1時間後には79%のバッテリー残量となっています。当サイトレビューでもこの数値に近い測定結果となっており、連続使用時間は非常に優れています。
バッテリー持ちを最優先に考えている方には非常にいいと思いますが、一つだけ注意が必要です。
時間 | 合計充電時間 | バッテリー残量 |
---|---|---|
6時17分 | 0 | 0% |
7時20分 | 1時間3分 | 50% |
8時04分 | 1時間47分 | 80% |
8時50分 | 2時間33分 | 100% |
それは充電時間が非常に長いということです。ちなみに充電器はOnePlus 65W急速充電を使用しています。0%からフル充電するまでに2時間33分という結果となりました。
上の連続使用時間は、5,280mAhの大容量バッテリーが搭載されているからこその結果ですが、充電速度18Wは釣り合っていないように感じます。ここがちょっと残念でしたが、寝る前に充電する方は気にならないポイントかもしれません。
Blackview OS
Blackview OSと特別なOSのように書いていますが、Android標準OSにちょっとだけ初期アプリを追加して、設定項目を増やしたようなOSです。
見た目は非常にシンプルで無駄なカスタマイズはされていないのですぐに誰でも使用することができるはずです。
プリインストールアプリ
やることリストや凍結室、ゲームモードやBV Family(コミュニティーアプリ)などのプリインストールがあるものの、無駄なアプリは無い印象を受けます。
ちなみに凍結室アプリは、ユーザーアプリをバックグラウンドで動かなくし、消費電力を抑えることが出来ます。
設定アプリ
Android標準からカラフルなデザインとなっていますが、中身や配置はほとんど同じです。非常に使いやすい設定画面だと思います。
サイドキー カスタマイズ

先ほど紹介したサイドキーは設定から自分好みにカスタマイズ可能です。

サイドキーは、ワンクリック、ダブルクリック、ロングプレスの3種類から選択可能。アクション時の効果はデフォルトで用意されている懐中電灯やスクリーンショット、さらには任意のアプリを割り振ることも出来ます。
専用のサイドキーが用意されていることによって、暗所でも手触りで操作することができ、懐中電灯で周囲を照らすなんてこともできちゃいます。
買ったほうがいい方
- タフネスなんだけどスマートな見た目のものを探している方
- お風呂場でコンテンツを全力で楽しみたい方
- 雑に扱っても壊れにくいスマートフォンを探している方
- タフネススマートフォンでも上位スペック(SoC、8GBメモリ、256GBストレージ)を探している方
- バッテリー持ちを重要視する方
- ゲームができるタフネススマートフォンを探している方
- 面白くて満足できるスマートフォンを探している方
買わないほうがいい方
- ハイエンドスマートフォンにしか興味がない方
- コスパのいいスマートフォンを探している方
- カメラで作品を作る方 or 綺麗に記録を残したい方
- ビデオ撮影では光学式手ブレ補正を求める方
- 軽量コンパクトボディーを好む方
まとめ
Blackview BL6000 Pro 5Gはタフネススマートフォンとしては、ありです。SoCは優秀なMediaTek Dimensity 800(Antutu 約33万点)が使用され、RAMは8GB、ストレージ容量は256GBとできないことはほとんどありません。
ストレージ容量が256GBなので、コンテンツをPCから移し、お風呂場でひたすら楽しむこともできるでしょう。
スマートフォンにとって悪条件な環境でもタフネスなら守ってくれそう、コレが大きいと思います。ハイエンドスマートフォン(10万円超え)を風呂場でチャポンできますでしょうか?海に持っていってポケットに入れたまま砂場にダイブできますでしょうか?
Blackview BL6000 Pro 5Gはそれが可能なのです。サブ端末に1台は持って置いて損はないかもしれませんよ。
7 件のコメント
海外サイトのレビューでワイヤレスに実は対応してると記載ありましたがやはり未対応でしょうか?
また、ゴリラガラスが3という点はデメリットになりえますか?
ワイヤレス充電は非対応でしたね。。。
4.2万円の価格を考えると対応してほしかったなと思います。
メーカーでは「対応」になってるけど・・・イケたりイケなかったり謎ですね。
ワイヤレス充電できてますよ
ただ、初期不良なのか指紋認証と誤タッチが残念です
・・・ええ。。。
もしかして高出力だとだめなのかもです。OnePlus 30WワイヤレスとXiaomi 50Wで充電できなかったんですよね。
初期不良が頭に浮かぶ、
私のBL6000 ProではQiでのワイヤレス充電できました
複数の充電器で充電できないというのは、おそらく初期不良ではないかと思われます
(他の方の言っている指紋認証の不具合に関しては公式から初期不良のアナウンスが出てました)
コメントありがとうございます。
Qi充電、できていましたか、、、
情報ありがとうございます!