OnePlus 7はAndroid 9.0(Pie)ベースのOxygenOSが搭載され、中国価格2999元(約4,8万円)で発表された端末です。価格は安く、中国のECサイトでも昨年の11.11(独身の日)セールでは目玉商品となっていたくらいです。日本でも多くの購入報告がみられ、OnePlusの魅力にハマった方は多いのではないでしょうか。
そんなOnePlus 7ですが、もうすぐOxygenOS 11が発表されそうです。カスタマイズされたOxygenOS 11は、今までのOSと違い、少しGalaxyのような出来栄えとなっています。よく言えば見栄えがいいメーカー純正OS、悪く言えばPixelのような純度の雰囲気はなくなったといえるでしょう。

今回はOxygenOS 11にアップデートされる前にPixelのROM(Pixel Experience 10.0 オフィシャル)を焼きましたのでレビューしようと思います。
※この記事はカスタムROM(Pixel Experience 10.0)をインストールしています。大変申し訳ありませんが、自己責任でお願いいたします。また、質問等については返答いたしません。
目次
Pixel Experienceとは

Pixel ExperienceはすべてがピュアなAndroidに基づいて作成されているカスタムROMです。壁紙、アイコン、ブートアニメーション、Pixelデバイスランチャー、音楽、その他アプリすべてがPixelになります。
Pixel Experienceの独自機能はほとんどありません。その再現度は高く、というかソースコードを忠実に再現しているためほぼPixelデバイスになるといっても過言ではありません。
カスタマイズがお好きな方はPixel Experienceのプラスエディションがありますので、ROMをダウンロードする際にはそちらを選択するといいです。ただし、一般的なカスタムROMほどの設定はありませんけどね。
対応端末はASUS、Google、モトローラ、ヌビア、OnePlus、realme、Samsung、Sony、Xiaomi、Lenovoに対応しています。
余談ですが、OnePlus 7 Pixel Experienceのメンテナはインド人2名です。開発者の使用端末にOnePlus 7 Proが含まれており、こちらはAndroid 11まで開発が進んでいます。なのでOnePlus 7無印にも時期にAndroid 11がリリースされると予想できます。
カスタムリカバリー(TWRP)がぶっ飛ばされる

カスタムリカバリーは改造者にとって重要な役割があります。バックアップ、システムの最適化、OTAと端末を芯からいじるのに必要な機能です。しかし、Pixel Experienceはそのカスタムリカバリーの上にオリジナルのリカバリーをフラッシュします。
画像のような機能性がないオリジナルのリカバリーにです。バックアップ機能もなく、OnePlusリカバリーとほぼ同じような機能となります。カスタムリカバリーを使用したい場合にはROMを焼いた後にもう一度フラッシュする必要があります。
プリインストールアプリ
ザ・スーパークリーンといったところです。Google純正アプリも最低限しかプリインストールされていないことがわかるはずです。さらに、システムアプリもギリギリまで削られており、無駄なバッテリー消費はありません。
おそらくこのプリインストールアプリ数は現段階でAndroidを動かす最低限のアプリ数となっているはずです。
その中にPixelに含まれるオリジナルの壁紙、サウンド、ランチャーアプリが完全に移植されていました。
設定項目
設定項目はすべてPixelに依存します。Pixel Experienceが手を加えている設定はOnePlusオリジナルの設定のみで、アラートスライダーの変更、自動輝度設定時のピーク輝度、ドルビーアトモスの設定が含まれています。
ちなみにカスタムROMですがPixel Experienceのシステムアップデーターが付属されています。
AOD(常にON・常に表示)

Pixelに搭載されるAODにも対応しています。こちらはしばらく使ってみましたが、無駄なバッテリー消費はなく、むしろOnePlus 8 Proに搭載されるAODよりもバッテリー消費量は少なかったです。いや、決してOxygenのAODをバカにしているわけではありませんよ。

AODは焼き付き防止のために時間経過とともに少し移動します。また、輝度を上げすぎると焼き付くので程よく調整されているといった印象です。指紋認証アイコンがAODで表示されているのでそのまま認証可能です。ちなみに指紋認証の速度ですが、ほぼ変わらないです。顔認証についてもOxygenOS時と変わらずといったところです。
Pixel壁紙

Pixelの壁紙もOKです。ポップな物から風景、アート作品もここで選択可能です。
Pixel着信音

着信音もしっかりPixelサウンドアプリが使用できます。
時間指定ダークテーマ

時間設定でダークモードに変更するオプションも付属しています。OxygenOSでは11で搭載された機能ですが、Pixel ROMはAndroid 10で対応しているのです。
スタイルの変更

スタイルの変更によってアイコンの形も変更可能です。デフォルトでは丸、四角形、ティアドロップ、角丸長方形が選択できます。
その他機能
デバイスを持ち上げて通知をチェックする機能はもちろんのこと、ジェスチャーナビゲーション機能にも対応しています。

スクリーンオフ時のジェスチャー機能にも対応しているので、好みのジェスチャーを選択して懐中電灯も使用できますよ。
Playプロテクト認証通過

カスタムROMですがAndroid互換性テストに合格しています。
【Amazon】Pixel 4aまとめ

Pixel Experienceはとっても安定しています。新しいPixel端末を購入したかのような安定性とパフォーマンスが得られます。
丸1日使用してみましたが、一度も不安定になることはなかったです。OnePlusで純正のPixelを楽しめるので、一台は焼いておいてPixelの進化を見守るのもいいかもしれません。