10月26日に発表されたOnePlus Nord N10 5Gを使い始めて3日間が経ったのでレビューしようと思います。
こちらの端末は、当初はヨーロッパやアメリカ向けに発表された端末で、価格は約45,000円からとなります。発表当時は、スペックと価格が見合わないスマートフォンとして巷では有名でしたが、AliExpressの11.11独身の日セールやブラックフライデー時には2.6万円~2.8万円程度で販売されていました。なので、購入するなら海外ECサイトのセール時に購入がおすすめです。
今回のレビュー記事はセール価格2.6万円を基準にしてレビューしたいと思います。
ファーストインプレッションでもお伝えした通り、結構気に入っちゃってます。
スペック | Nord N10 5G |
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発売日 | 2020年10月26日 |
OS | Android 10 , OxygenOS 10 |
Antutu | 約280,000点 |
ディスプレイ | 6.49インチIPSディスプレイ リフレッシュレート90Hz 1080×2400 (FHD+) 20:9 , 405 ppi ゴリラガラス 3 |
素材 | ゴリラガラス 3 , プラスチックフレーム , 背面プラスチック |
SoC | Qualcomm® Snapdragon™ 690 5G(8 nm) |
RAM | 6GB , LPDDR4x |
ROM | 128GB , UFS2.1 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
対応バンド | ヨーロッパ版 WCDMA: B1,2,4,5,8 LTE-FDD: B1,2,3,4,5,7,8,12,17,20,28,66 LTE-TDD: B38,39,40,41 5Gバンド n1,3,7,28,41,66,78 |
アウトカメラ | ・64 MP, f/1.8, (広角), 1/1.72″, 0.8µm, PDAF イメージセンサー , Samsung Bright s5kgw1 ・8 MP, f/2.3, 119˚ (超広角) ・2 MP, f/2.4, (深度センサー) ・2 MP, f/2.4, (マクロ) 4K@30fps |
インカメラ | ・16 MP, f/2.1 1080p@60fps |
サイズ | 163 x 74.7 x 9 mm |
バッテリー | 4300 mAh 30W急速充電 |
防水 | 非搭載 |
重量 | 190 g |
その他 | 背面指紋認証センサー , 3.5mmイヤホンポート , デュアルスピーカー Alert Slider(アラートスライダー)非搭載 |
価格 | ヨーロッパ 6GB RAM + 128 GB ストレージ £329.00(約45,000円) シンガポール 6GB RAM + 128 GB ストレージ S$449(約34,600円) |
目次
いい点
- プラスチックデザイン
- 90HzリフレッシュレートIPSディスプレイ
- OnePlusのハイエンド端末とほぼ互角に戦える性能を持つデュアルスピーカー(Nord N10の最高の魅力)
- 3.5mmポート
- 予想以上だったSoCスナップドラゴン690
- 背面指紋認証センサー
- 30W急速充電
- セール価格の魅力
悪い点
AliExpress OnePlus公式ストアから北海道に届くまで

購入したOnePlus Nord N10のトラッキングは以上のようになります。11月11日(独身の日)に購入したので、製品が発送されるまでには時間がかかるのかと思いきや、2日で発送されました。そして発送から13日で北海道の私宅まで届いているのがわかると思います。
同梱物

同梱物はSIMピン・説明書・30W急速充電器・USBケーブル・本体となります。プラグタイプがEUタイプとなりますが、OnePlus公式ストアでは変換アダプタを付属してくれています。
お気づきの方も多いと思いますが、ケースや保護フィルムは用意されていないです。傷などが嫌な方は、前もって購入しておくことをお勧めします。
デザイン

背面はプラスチック製のバックカバーが採用されています。プラスチックと聞くとガラスよりも劣るように感じてしましますが、このN10を使用している限りでは好印象です。
このプラスチックは光沢感のある加工が施されており、指滑りはなめらか。指紋は目立ちますがガラスデザインと比べても見劣りしないほどの出来栄えです。

サイドも光沢感のあるプラスチックフレームが使用されています。OnePlusの伝統的な機能、Alert Slider(アラートスライダー)は残念ながら非搭載です。
バックパネルとサイドがプラスチックなため、つなぎ目の移行は非常になめらか。本体重量が190g、横幅74.7mmありますが、持ち心地はOKです。

Nord N10には、最近のスマートフォンでは絶滅しつつある3.5mmポートも搭載されています。
ディスプレイ

Nord N10には、90Hz駆動の6.49インチIPSディスプレイが搭載されています。左上パンチホール型のインカメラとなりますのでゲームや動画などを全画面ディスプレイのような感覚で楽しむことができます。パンチホールはOnePlus 8 Proと比べると若干大きくなっていますが、まだ許容範囲で、ステータスバーの太さも気にならないと思います。

Nord N10に搭載されるIPSディスプレイ(液晶)は高品質だと感じますが、有機ELパネルと比較すると物足りないと感じるかもしれません。
有機ELならではのパンチの効いた色はNord N10では経験できませんが、液晶ならではの光の柔らかさは結構いいものです。サブ機として使っていますが、時々この液晶に戻りたくなるようなディスプレイとなっています。

自動ピーク輝度は結構明るめで、普通に使う分には問題ないです。
パフォーマンス
Nord N10は、ストレージはUFS2.1、メモリはLPDDR4x、SoCはスナップドラゴン690が搭載されています。ベンチマークを測ってみましたが、Antutuスコアは予想以上の結果で、この数値はクアルコムのサプライズといっても過言ではないと思います。700番代の720Gとほぼ互角、もしくはそれ以上のスコアとなっています。またストレージの読み書き速度についても必要十分な速度となっています。

フォートナイト・PUBG・コールオブデューティー・アスファルト・ブロスタすべてプレイはできました。特にブロスタ程度のライトなゲームだとぬるぬる動きます。ただ、やはり有機ELの端末を使用していると液晶はレスポンス的に不向きだと感じています。
オンラインで少しでも優位に立ちたい方やランカー等を目指している方にはおすすめできない性能です。
日中アウトカメラ
左が16MP OnePlus N10(2.6万円) , 右が12MP OnePlus 8 Pro(10万円)
※当サイトでは30%画質が圧縮されているため参考程度にお願いいたします。
通常カメラ(Samsung Bright s5kgw1)
影の描写がOnePlus 8 Proより控えめで寒色寄りになっていますが、よく映ってると思います。解像感に関してはセンサーサイズがでかいOnePlus 8 Proのほうが高いですが、それでも十分な画質です。
逆光の後の処理は非常にうまいと思います。快調豊なのはOnePlus 8 Proですが、ホワイトバランスの正確さはNord N10のほうがいいです。
これは好みが分かれますが、Nord N10のほうが黒が協調されていて実物に近い撮影となりました。
超広角カメラ
Nord N10は左の芝生がほとんど緑に描写されており、実際に目で見た色と程遠いいです。僕が見たのは8 Proのように枯れた芝生です。
解像感に関しては圧倒的にOnePlus 8 ProですがNord N10も非常にいいと思います。これだけの画質、色、ダイナミックレンジが発揮でき2.6万円と考えると非常に出来はいいです。
マクロカメラ・機能
Nord N10にはマクロ専用カメラが搭載されており、マクロ撮影も可能です。一方のOnePlus 8 Proにはマクロ機能が搭載されています。比較するとOnePlus 8 Proのほうが近くによることができ、明るく撮影することができています。N10のマクロは暗いですが改造感は非常に高いです。
日中インカメラ
N10 OP8P
N10は強い光を入れると全体的に色が変わります。OnePlus 8 Proは非常に優秀で逆光でもきちんと色が出ていることがわかるはずです。
夜間カメラ性能
同条件で撮影。Nord N10は全体的に暗く、解像感も今一つって印象です。暗闇でも色がつぶれやすく、ザ・低価格スマートフォンという写真に仕上がります。
夜景モード(ナイトスケープ)
夜景モードを使用しても明るさはまだまだ足りないことがわかるはずです。Nord N10に夜間の画質を求めてはいけないです。
動画テスト
Nord N10は光学式手振れ補正が搭載していないので手振れにとっても弱い印象です。また、明るさに関しても全体的に暗めでダイナミックレンジも狭いです。
サウンド
購入した当時から気づいていましたが、Nord N10に搭載されるスピーカーはハイエンド品質とみて間違いはありません。この端末で一番性能が発揮されている部分であり、OnePlusのサプライズといっても過言ではないでしょう。
OnePlus 8 Pro
OnePlus Nord N10
OnePlus 8 Pro
OnePlus Nord N10

オーディオチューナーはDiracオーディオチューナーがインストールされており、ドルビーアトモス同様にダイナミック・ムービー・ミュージックから各モードを選択できます。
バッテリー持ち
使い始めということもありますが、ユーチューブ動画やブラウジング程度での使用ではバッテリー持ちがいいと感じています。19時間前に100パーセント充電して、50パーセントまでディスプレイを5時間点灯できました。
N10を1%まで使用した場合は、43時間端末を起動でき、ディスプレイ点灯時間8時間14分となりました。非常に好印象な結果です。
この結果はさすがミッドレンジ~エントリー向けに作られているチップといった印象を受けます。以前にこのサイトでもレビューしたOnePlus 8Tのバッテリー50%スクリーンオンタイムは16時間使用して、約3時間30分でした。
充電速度
付属品の充電器はEUタイプなので、以前からあるWARP チャージャー(最大5V , 6A)を使用。
表示上は確かにWarpになってたはずですがおおよそ1時間30分かかってしまいました。8ポートあるタコ足に差し込んだのが原因ですが、それでも十分な速度が出ていることがわかります。
Androidバージョンについて
Nord N10はメジャーアップデートがAndroid 11まで、セキュリティーパッチは2年までという弱点がありますのでここら辺を許せる方にはおすすめの端末です。
まとめ

OnePlus Nord N10は2.6万円のセール価格で考えるとコスパいいスマートフォンになっていると思います。
SoCは600番代ということで不安がありましたが、実際に使ってみると非常に快適です。ゲーム以外の使用だとこれでいいと思えるくらいです。
特にデュアルスピーカーに関してはハイエンド品質なので、動画鑑賞や音声コンテンツを楽しみたい方におすすめの一台となります。