realme 7 5Gは以前にAliExpressで2.1万円のセールが開催されていました。実際にこのセール期間に購入した方も多いと思います。そんなrealme 7 5Gが届きましたのでレビューしていきます。
目次
スペック・仕様
スペック | realme 7 5G |
---|---|
発売日 | 2020年11月19日 |
OS | Android 10, Realme UI 1.0 , Android 11アップグレード予定 |
Antutu | 332,274点 |
ディスプレイ | 6.5インチIPSディスプレイ , 画面占有率83.7% 1080 x 2400 , 20:9 , 405 ppi リフレッシュレート120Hz |
サウンド | シングルスピーカー , 3.5mmポート |
素材 | 表ゴリラガラス、裏プラスチック、サイドプラスチック |
SoC | MediaTek Dimensity 800U 5G(7 nm) |
RAM | 6GB , 8GB LPDDR4x |
ROM | 128GB , UFS2.1 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
対応バンド | 3G バンド B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19 4G バンド B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28 / B66 / B38 / B39 / B40 / B41 5G バンド n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
アウトカメラ | 48 MP, f/1.8, 26mm (広角メイン) 8 MP, f/2.3, 119˚ (超広角) 2 MP, f/2.4, (マクロ) 2 MP, f/2.4, (白黒) 4K@30fps |
インカメラ | 16 MP , f / 2.1 , 26mm(広角メイン) 1080p @ 30fps |
サイズ | 162.2 x 75.1 x 9.1 mm |
バッテリー | 5000 mAh , 26分で50%、65分で100%(公式情報) |
防水 | 95%RH |
重量 | 195 g |
その他 | サイド指紋認証センサー |
発表価格 | 279ユーロ(約35,400円) |
良い点 気になる点
- リフレッシュレート変更の挙動
- 普通品質なシングルスピーカー
- 色乗りが悪いカメラ
- 120Hzリフレッシュレート
- サイド指紋認証速度
- 発熱しにくくパフォーマンスの維持ができているDimensity 800U
- 1時間3分で充電完了のバッテリー充電速度
- 素晴らしいスクリーンオンタイム
- セール時のサプライズ価格
同梱物

付属品はSIMピン・30W急速充電器・付属ケース・説明書・本体。

充電器は海外プラグなので変換プラグが必要となります。公式ストアで購入された場合でも今回は付属してきませんでした。別途用意する必要がありそうです。



付属ケースは本体よりも数ミリ浮いており、カメラやディスプレイに直接衝撃が加わるのを防いでくれます。
流石公式ケースという造りなのですがピッタリと設計されているためか、とても外しにくいケースとなっています。
外す際は、爪でサイドのプラスチックフレームが削れる可能性あり。注意して取り扱った方がいいです。
デザイン

デザインは先日レビューしたrealme 7 Proと同様です。
サラサラとした手触りでプラスチックながらもすりガラスのような触り心地となります。光が反射しにくいので指紋も目立ちにくく、裸で使ってもおしゃれに使用できるデザインとなっています。

長方形のカメラユニットは角が丸みがかっており、バックパネルとカメラ部のつなぎは自然。しかし、バックパネルからサイドフレームへの移行はサイドが立っており、なめらかな質感にはなっていないと感じます。

指紋認証ボタンはサイド。手に持ったときに自然な位置にあるため、急ぎでもロック解除ができそうです。解除の速度も速く、精度も良くできています。
ディスプレイ

ディスプレイは120Hz駆動の6.5インチIPSディスプレイを搭載。輝度100%時の明るさは446cd / m2、コレぐらいの明るさがあれば外でも十分見ることができるディスプレイとなっています。
発色は若干赤色よりですが、高品質な有機ELパネルと見比べなければ絶対にわからない範囲です。
端末名 | 明るさ | ホワイトバランス |
---|---|---|
OnePlus 8 Pro 輝度オートMAX | 865 cd / m2 | |
OnePlus 8 Pro 輝度100% | 534 cd / m2 | |
realme 7 5G 輝度100% | 446cd / m2 | 7459k |
realme 7 5G 輝度50% | 244cd / m2 | 7205k |
realme 7 5G 輝度13% | 40cd / m2 | 7121k |
120Hzリフレッシュレートについてですが、この数値はとても限定的かもしれません。というのもプリインストールされるrealmeUI 1.0はリフレッシュレートの制御が下手です。間違いありません。
アクティブ時90Hz 無動作時60Hz Googleプレイ マップ カメラ YouTubeアプリ(かずひろ氏)

Chromeブラウザでは120Hzがマックスのリフレッシュレート、Googleニュースでは90Hzがマックスのリフレッシュレート、カメラやGoogle マップ、そのほか静的なアプリは例え120Hz設定にしていても60Hzに固定されます。
またrealmeUIの特性ですが、120Hzもしくは90Hzの高リフレッシュレートが表示されていても静的になれば60Hzまで下がるのがわかっています。この60Hzまで下がる速度が速くて、動き出す際には60Hzからのスタートとなり、若干画面がカクつく場面があり。
realme 7 5Gの120Hzは無操作時にすぐに60Hzに落ちます。
— Paa (@parar1919) January 30, 2021
タッチしはじめのレスポンスが悪いと感じたのはこのせいです。 pic.twitter.com/NcQwBYfuA6
ちなみにrealme 7 5Gのタッチサンプリングレートは180Hzです。
みんな大好きYouTubeアプリでは、縦画面時は120Hzで固定されており、ビデオ全画面表示にすると60Hzまで落ちます。ここは的確なリフレッシュレートを保っているように感じます。
可変式リフレッシュレートでバッテリー持ち向上を目指したのかもしれませんが、それが裏目に出て、現時点ではディスプレイパフォーマンスが低下しているように感じます。ここは気になる人だけだと思いますがコアなユーザーだと気づくはずです。
スピーカー
realme 7 5Gは底面部に1基のシングルスピーカー、対するrealme 7 Proは受話部と底面部のデュアルスピーカーとなります。
どちらのスピーカーも若干こもっており、音の解像感は低め。デュアルスピーカーを持つrealme 7 Proの方が若干音は大きく、音の広がりを感じられました。
relame 7 5Gのスピーカーは音は小さいですが、シングルスピーカーとしてはまあまあな出来栄えです。大音量でスピーカーを使わない限りは目立つ音質では無いので、そこまで気にする必要はないと思います。ただし、1基のスピーカーとなるので、底面部が抑えられている際の音質は非常に低くなります。
各ベンチマーク(Antutu , Geekbench 5 , ストレージ読み込み速度)

Antutuベンチマークスコアは334,055点。シングルスコアは588、マルチコアスコアは1771点となりました。十分な性能です。これだけの性能があればゲームでも使用することができます。
さらにストレージはUFS2.1規格、メモリにはLPDDR4Xが使用されていることもあって、このクラスのスマートフォンとしては並の性能を発揮しています。
回数 | スコア | 温度(℃) |
---|---|---|
1回目 | 332,780 | 38.2 |
2回目 | 332,274 | 38.8 |
3回目 | 334,055 | 40.3 |
温度の上昇率は控えめで、一回目の計測から3回目の計測まで2.1℃までしか上がっていません。これはクロック数の調整で熱を下げたと思ったのですが、スコアが下がっていないことからも、冷却システムが優秀だと考えられます。
搭載されるSoC、MediaTek Dimensity 800U(7nmプロセス)は非常に快適です。MediaTekと聞くとかつてのHelioを想像してしまう方が多いと思いますが、このDimensityシリーズはわけが違います。以前に嫌な思いをされた方も安心して購入OKです。
バッテリー持ち(SoT , 30W充電速度)
realme 7 5Gのバッテリー関係は非常に優秀。この価格帯のスマートフォンでもついにここまで来てしまったかというレベルに達しています。
こちらは充電2回目の100%から50%、50%から0%までのディスプレイ点灯時間。YouTubeやベンチマークアプリの連続使用にも関わらず、画面点灯時間が8時間30分をマークしました。
この数値は120HzリフレッシュレートでなおかつIPSディスプレイを搭載する端末としては非常に良い結果です。
時間 | 合計充電時間 | バッテリー残量 |
---|---|---|
17時25分 | 0 | 0% |
17時52分 | 27分 | 50% |
18時5分 | 40分 | 80% |
18時28分 | 63分 | 100% |
realme 7 5Gには30Wの急速充電が搭載されています。同梱物の専用充電器は使用せずに、65W realme急速充電器を使用しての結果です。公式が公開している65分100%の充電速度は事実であり、管理人がテストした結果もこれに近い数値となっています。
63分で0~100%まで充電可能、ヘビーに使用してもディスプレイ点灯時間が8時間30分。バッテリー持ちに関しては何も心配することがないというのがrealme 7 5Gです。
カメラ
すべて通常オート、撮って出し。ピント自動。左realme 7 5G、右realme 7 Proとなります。30%圧縮。
realme 7 5Gのカメラは日中撮影だとちょっと色乗りが足りないシーンが多かったです。最後のドロイド君の撮影だと少し手前が暗く写っており、realme 7 Proの方が適切な露出のように感じます。
両方ともピントのあたった部分はカリッとし、ボケは結構綺麗にとれている印象があります。日中の撮影では両者ともに良く撮影出来ています。
夜間だとrealme 7 Proの圧勝です。realme 7 5Gは暗所でのカメラ性能はそれほど強くないです。
買った方が幸せになる人
・液晶だけれども120Hzのリフレッシュレートを体感してみたい
・約1時間の充電速度、圧倒的なバッテリー持ちを経験してみたい
・パフォーマンスの良いスマートフォンを探している
・日本バンド対応のコスパの良い端末を探している
買わないほうがいい人
・暗所カメラ性能を求める
・デュアルスピーカーは絶対だ
・価格よりもスペックを追求する
まとめ
realme 7 5Gはセール価格2.1万円でしたが、購入して大満足の一品です。なぜこの価格で売れるのか、ちょっと理解できないくらいのスマートフォンとなっています。
いろいろ書きましたが搭載されるDimensity 800U、これがかなりいいです。サブで安いスマートフォンとして使用する場合は十分な性能がありますので、遊びで一台持っておいても良いかもしれません。